今年もありがとうございました 
Tuesday, 28, December, 2010, 23:59 - THOUGHT
今年もあと数日となってしまいました。本当にあっという間に時間が過ぎて行きますね。2010年もいくつかの新しい空間が生まれるプロセスに参加することができ、苦しくもあり楽しい時間をじっくりとすごす事ができました。一緒に建物をつくるプロセスを楽しんでくださった建て主様とそのスタッフやご家族の皆様、協力事務所の方々、粘り強く工事をして下さった施工会社や職人の皆様、本当に一年間ありがとうございました。新しい年に素晴らしい成果を皆さんと分かち合えることを楽しみにしています。よいお年を。



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Joze Plecnik 
Tuesday, 28, December, 2010, 23:52 - BOOK
今年最後のA+U の特集はプレチニックでした。何で今、プレチニックなの?と思いましたが、この建築家の作品集はとても少ないのでこの本が届いた時は驚きと共に、とても嬉しかったです。チェコのプラハ城や聖心教会を訪れた時の事を思い出しました。当時の私は、十数年前にSDという雑誌で特集されていたこの建築家のいくつかの白黒写真をおぼろげに記憶しているだけで、ル・コルビュジエ と同じ時代を生きた人とは思えないような、古めかしく、装飾的な建築が奇妙に感じられるばかりでした。実際に空間を体験すると、どっしりとした素材感だけでなく、意外にも現代的な広がりと伸びやかさが感じられたことに少し驚いた記憶があります。その旅で、いくつかの名作と言われる近代建築作品の、理論が先行しすぎて薄っぺらになってしまった空間に辟易としていた自分には、プレチニックの建築が心に染み渡る体験だったのだと思います。歴史はいつも最先端の成果を記述するので、一見世界の流れは纏まったひとつの方向に感じられてしまいますが、実際にはもっと多様な可能性が織り合わさって、深く複雑なものなのだろうと感じられます。



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INAXデザインコンテスト金賞 
Tuesday, 28, December, 2010, 21:39 - ARCHITECTURE
INAXデザインコンテスト金賞Stone Terraceが受賞いたしました。全国から592点もの応募があったと聞きました。その中で最も高い評価をいただけたことは、とても嬉しく、これまで以上にいい建築をつくらなければと、身が引き締まる思いです。長い年月をかけてこの風景を美しく耕し続けてこられた地域の方や、建物を大切に使って下さっている建て主様ご家族にこの場を借りてお礼申し上げます。



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基町高層アパート 
Saturday, 11, December, 2010, 16:19 - ARCHITECTURE
アーキウォーク広島の企画でいくつかの建物を見学することができたのですが、その中でも特に素晴らしかったのは基町高層アパートでした。それまでは、歴史的に重要な集合住宅であることは知っていましたし、いくつかの知識はあったものの、実際には外観を見上げるだけでした。この度、初めてピロティ 空間と人工地盤と屋上庭園を見させていただきました。特に屋上庭園は、雁行する建物配置と起伏のある立体的な構成によって、地面から見上げるこの建物の外観とは全く異なるドラマチックな空間になっています。それらの地形(=屋上庭園)と実際の俯瞰した広島の風景が一体となって、私にとって見慣れた広島の街がまったく異なる美しい印象の都市として感じられました。

この集合住宅のル・コルビュジエユニテ・ダビタシオンからの影響は、当日の高田真さんの解説の通りだと思いますが、それ以上に、近代建築運動というもののスピリットがこの極東の地方都市に建つ建築にも連綿と受け継がれているように感じられました。近代建築運動とはそもそも、それまでの一部のお金持ちや権力者のために豪華に飾り立てられていた様式建築から脱却して、多くの一般の人の生活を豊かにする、シンプルで機能的な建築を提供しようというものだったと思います。例えば、ル・コルビュジエのユニテ・ダビタシオンのコンセプト・ドローイングに見られるように、多くの戸建ての住宅が地面を覆いつくすのではなく、コンパクトな住戸を立体的に積み上げることによって、すべての住戸に光と風と眺望を分け与えるだけでなく、広々としたオープンすペースとしての地面と、光あふれる開放的な屋上庭園を多くの人に開放するという考え方がなされており、それらの建築的なアイデアの元には、多くの人に分け与え、共有するという考え方があると思います。その考え方は、現在多く見られる高層建築のように、都市の小さな土地を積層し、一部の人によって独占することによって、付加価値や経済価値を増すという考え方とは、大きく異なるように思われます。ヨーロッパで生まれた建築思想が、世界中に広まり、原爆の被害と戦後の貧しさの中にあった広島という町に生かされたという事実に、当時の建築家達の思想の普遍性と強さを改めて感じました。

現在、世界中の実際の空間やバーチャルな世界で次々と新しい建築が生み出され、それらはル・コルビュジエの時代とは比べ物にならない程のスピードで世界中に広がっています。しかし、それらの建築がどれほどの普遍性と強度をもって、時代や地域を越えて受け継がれ続けていくだろうかと、考えさせられます。まだまだ、建築には重要な役割があるのだと、改めて考えさせられ、背筋が伸びるような気がしました。



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住宅10年 
Saturday, 11, December, 2010, 15:03 - BOOK
住宅10年というユニークな企画の本が出版されています。200名余りの日本人建築家が21世紀最初の10年の住宅の中で可能性を感じる3つを推薦し、そのコメントと共に作品を掲載しています。通常の建築雑誌のように一方通行ではなく、掲載された作品が他の建築家たちにどのような印象や影響を与えているか知ることができる立体的な構成がとても興味深いです。私も3つの住宅を選んでコメントを掲載させていただきました。数百の住宅作品の中から3作品だけ選択するのはとても難しいことです。それだけに、私のStone Terraceを推薦いただき、素晴らしいコメントをいただいたことを本当にうれしく思います。



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